賃貸不動産経営管理士協議会は16日、明治記念館(東京都港区)で第3回定期総会、懇親会を開催した。
懇親会の冒頭、同協議会会長の伊藤 博氏((社)全国宅地建物取引業協会連合会会長)は、「2年前の7月に業界4団体が集まって始めた当協議会であるが、08年3月末における賃貸不動産経営管理士は1万5,000人を超えた。社会資本整備審議会でも賃貸管理をめぐり管理業法の創設が検討されるなど賃貸不動産のあり方や業そのものが注目されている。そうしたなか、所有者やテナントに対し中立的かつ透明性の高い情報の提供や、助言、提案ができる専門家である賃貸不動産経営管理士へのニーズは高い。今後、同資格制度の認知度向上と資格取得者へのフォローアップを課題に、取り組んでいきたい」とあいさつした。
なお、平成20年度の賃貸不動産経営管理士「基本講習」は17回実施。3,507名が申込み、3,319名が受験、2,690名が合格した。「登録講習」は18回実施し、2,551名が受講。09年3月31日時点の登録者数は1万5,526名となった。
平成21年度は、全国8都市で基本講習を12回開催するほか、登録者のフォローアップ教育・支援業務の検討を専門に行なうワーキンググループを設置する。また、同資格制度普及のため、協議会に加盟していない他の団体に対しても引き続き呼びかけを実施する予定。