スターツコーポレーション(株)は22日、第37期定時株主総会後に、2008年度の事業内容・業績などを報告する記者懇談会を開催した。
当期(08年4月1日~09年3月31日)の連結業績は、売上高1,200億300万円(前年同期比▲11.2%)、経費削減による販管費の減少(12億6,500万円)や建設部門のコストダウンにより営業利益74億1,700万円(同5.8%増)、経常利益64億6,800万円(同3.0%増)。販売不動産評価損、投資有価証券評価損、固定資産除売却損などを特別損失として計上したことから、当期純利益5億9,400万円(同▲59.3%)となった。
主要事業の一つである建設事業は、完成工事高399億5,900万円(前期比2.4%増、内免震賃貸物件19棟・74億3,300万円)、受注高392億7,000万円(同1.4%増)を計上。建築資材等価格の落着きやコストダウンに努め、営業利益28億6,200万円(同52.5%増)となった。
受注残高635億200万円のうち2010年3月期の竣工予定として410億円が確定。また、同期より「工事進行基準会計」の適用により期中進行工事の完成工事高として50億円を見込んでいる。
仲介・賃貸管理事業では、管理物件数の増加(前期末比4万5,388件増)等に伴い、売上高534億300万円。売買仲介取扱い件数の減少(前年同期比▲268件)や、単価の高い法人取扱い件数が低下したものの、スターツピタットハウスの店舗統廃合による効率化、経費の見直し等による固定費の削減などによって営業利益39億4,500万円(前期比2.5%増)となった。
同席で同社代表取締役社長の河野一孝氏は、「当社の主軸である土地有効活用や仲介・管理などストック型ビジネスをコツコツと進め、2年前から景気の情勢を踏まえて分譲事業を縮小してきたことが、今回の安定した業績につながった」と述べた。
09年度の事業計画として、売上高1,250億円、営業利益82億円、経常利益65億円、当期純利益20億円を見込んでいる。