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資産の入れ替え等一連の諸施策を実施、次期運用状況を修正/JPR

 日本プライムリアルティ投資法人(JPR)は25日、「シュトラッセ一番町」(仙台市青葉区)など2物件の売却と1物件の取得、「名駅2丁目開発特定目的会社優先出資証券」の既存保有持分の売却・取得予定分持分の取得中止による資産の入れ替え等一連の諸施策、および次期運用状況の修正を発表した。

 厳しい環境下、賃貸市場の変動等の影響を極少化し安定的な収益の維持・拡大をめざすとともに、投資主価値の回復と今後の成長への基盤づくりには中長期的なポートフォリオ構築が必要であり、そのために同施策の実施が必要と判断、実施に至ったもの。

 具体的な内容として、(1)経済状況の激変により空室化が長期化している地方商業施設「シュトラッセ一番町」の売却、(2)地方物件の比率低下および予定した配当の維持を企図した「明治安田生命大阪梅田ビル」(大阪市北区)の売却、(3)不動産市場において大きな変動が生じている名古屋の物件を裏付資産とする「名駅2丁目開発特定目的会社優先出資証券」の既存保有持分の売却ならびに取得予定持分の取得中止、(4)東京圏の投資比率の増大および収益力の強化、成長を企図する超高層事務所ビル、「オリナスタワー」(東京都墨田区)の取得、(5)一連の資産入替えおよび今後の同投資法人の安定性、成長性を実現するための資金調達、を挙げている。

 これにより、同投資法人のポートフォリオは52物件、取得価格ベースで3,144億6,900万円(取得予定資産を含む)となる。

 また、次期(09年1月1日~6月30日)の運用状況の見通しを、営業収益143億1,400万円(前回発表比29.8%増)、営業利益65万4,300万円(同22.4%増)、経常利益55億2,100万円(同28.7%増)、純利益22億8,100万円(同10.6%増)、1口当たり分配金3,650円(同10.6%増)に修正した。


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