シービー・リチャードエリス（株）（CBRE）は25日、「不動産投資に関するアンケート結果」を公表した。
同アンケートは、期待利回り水準等の把握に資する参考データの収集・分析を目的に、2003年7月より四半期ごとに実施しているもの。
エクイティ投資家やデット投資家、不動産ファンド等に対し、4月23日～5月13日の期間にメールにより期待利回りや投資に関わる設問を送付した。
対象者数は123件（社数：97社）、回答者数は60件（同56社）、回収率は48.8％（同57.7％）。こうしたアンケート結果が四半期ベースで公表されるのは初。
これによると、東京大手町のプライムオフィスビルの期待利回りは4.30％（下限）～4.75％（上限）となり、前四半期比10bps（下限、以下同様）、5bps（上限、以下同様）と上昇した（bps：ベーシスポイント、0.01％）。また、前年同期比では、50bps、75bpsの上昇となった。
大阪では、NOI利回りは6.15～6.70％（前四半期比15pbs・20bps上昇、前年同期比85ps・120bps上昇）、名古屋は6.40～7.00％（同30bps・50bps上昇、同95bps・140bps上昇）となった。
同社では、「厳しいマーケット環境を受け、東京、大阪、名古屋とも期待利回りが上昇している。また、上限、下限のレンジも拡大してきている」と分析している。
アンケート詳細は同社ホームページより。