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東京23区のビル空室率、若干上昇し3.9%に/東京ビル協調査

 (社)東京ビルヂング協会は、会員企業を対象に四半期ごとに実施している「ビル経営動向調査」(2009年4月期)の結果を発表した。調査対象は291社、回答会社数は109社、回収率は37.5%。

 東京23区の坪当たり賃料水準は、上限2万9,612円(前回調査時3万1,500円)、下限1万8,017円(同1万9,154円)と、ともに下落した。

 区別に見ると、千代田区は上限3万3,017円(同3万5,833円)、下限2万948円(同2万3,258円)。中央区は上限2万7,000円(同2万8,311円)、下限1万6,167円(同1万6,959円)。港区は上限3万1,538円(同3万1,964円)、下限1万8,269円(同1万8,929円)。新宿区は上限3万1,389円(同3万2,083円)、下限が1万9,167円(同2万417円)。
 4区いずれも上限・下限ともに下落した。

 渋谷区は、上限が2万8,056円(同3万833円)と下落し、下限が1万7,500円で前回調査時と同額だった。その他の区(都心5区以外)も、上限2万4,038円(同2万8,571円)、下限1万4,808円(同1万5,357円)とともに下落した。
 
 23区の空室率は3.9%(同3.2%)と若干上昇。改善したのは渋谷区で前回調査時から0.1%低下(2.6%)したのみだった。

 23区の3ヵ月前と比較した賃料水準景況感指数は▲30.3(同▲27.7)、3ヵ月後の同指数は▲36.3(同▲37.9)となり、すべての地域において前回調査時同様にマイナス傾向となった。また、23区の3ヵ月前と比較した空室景況感指数は▲30.5(同▲26.7)、3ヵ月後の同指数は▲33.5(同▲34.6)となり、こちらもマイナス傾向となった。

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