野村不動産(株)は16日、建替え事業により新たに誕生する分譲マンション「プラウド新宿御苑エンパイア」(東京都渋谷区)のプレス向けモデルルーム内覧会および記者発表会を開催した。
同物件はJR総武線「千駄ヶ谷」駅より徒歩6分、都営大江戸線「国立競技場」駅より徒歩5分に位置する、鉄筋コンクリート造地上13階地下2階の分譲マンション。1963年に建築された分譲マンション「エンパイアコープ」を、建物の老朽化に伴い建替えるもの。なお、同事業は全部譲渡方式による等価交換。総戸数は93戸で、そのうち分譲住戸が35戸、地権者の住戸が54戸、事務所が4戸。
周辺環境との調和を意識するとともに、隣接する「新宿御苑」の眺望を堪能できるよう、建物を扇型にデザイン。なお、共用施設には「ラウンジ」や「屋上テラス」を用意する。
住戸には「オーダーメイドマンション」システムを採用。水回りの位置変更を含めた住戸内の設計変更を可能とした。さらにスケルトン・インフィルを採用し、フレキシブルな空間を実現。また、複層ガラスやLow-Eガラスを使用することで、日差しの差し込みや冷暖房効果、結露防止に配慮する。
間取りは2LDK~3LDKで、専有面積は66.60~125.20平方メートル。予定最多価格帯は9,000万円台。
発表にあたり、同社住宅カンパニー第二事業グループ長・執行役員の大久保 康弘氏は「当社は市街地再開発に積極的に取り組んでおり、マンション建替え事業もその一環。同物件は06年から当社が事業者として参画、地権者の方々への個別訪問を繰り返しながら合意形成を図ってきた。行政からも支援いただき、また新宿御苑に隣接するというエリアの希少性もあることから、このプロジェクトは当社にとって意義深いものとなった」と述べた。また、DINKSを中心に、すでに3,000件を超える反響があることも明らかにした。
なお、モデルルームオープンは25日。販売開始は8月上旬、竣工は2010年6月下旬、入居開始は同年7月下旬の予定。