(株)東京カンテイは30日、首都圏における過去10年間(1999~2008年)の平均マンションPERと資産倍率から、マンション駅別利回りを試算、お買い得ランキングとして発表した。
それによると、第1位は「外苑前」で差益(売却益+運用益)は8,612万円、第2位は「汐留」で7,819万円と続き、高利潤駅のほとんどが都心6区に位置、特に港区の駅が際立って多く見られた。
お買い得駅は、(1)「外苑前」「汐留」など高額の分譲価格ながら資産倍率が良好のため差益を生み出すケース、(2)「銀座一丁目」「お台場海浜公園」など平均PERと資産倍率がともに良好で差益を生み出すケース、(3)「市ヶ谷」「秋葉原」など賃料水準が高いために差益を生み出すケース、に大別できた。
首都圏の集計対象377駅のうち、ランキング上位30駅ではいずれも資産倍率が1倍を超えており、少なくとも4,600万円以上の差益が発生していたことがわかった。賃料水準が高い交通利便性の良いエリアで、マンションの「資産価値」がほとんど目減りしない都心およびその周辺部に位置していることが、結果的に10年間で利潤を得られる「お買い得駅」の条件であると、同社は分析している。