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販売価格等の見直しにより増収減益に/グローバル住販09年6月期決算

 (株)グローバル住販は8日、2009年6月期決算説明会を開催した。

 当期(08年7月1日~09年6月30日)の連結売上高は199億7,900万円(前期比23.2%増)、営業利益は7億3,200万円(同▲57.4%)、経常利益は4億1,000万円(同▲69.5%)、当期純利益は1億100万円(同▲86.5%)となった。

 主要事業である不動産分譲事業では、新築分譲マンション開発において同社ブランドの「ウィルローズ鴻巣」や、「ウィルローズ府中」等を、買取再販を行なうリセール事業においては「エム・ブランド船橋」や「フォーリア日本橋人形町」等、合計386戸の引渡しを行ない、売上高144億300万円(前連結会計年度比246.6%増)、営業利益7億1,100万円(同343.6%増)を計上した。
 不動産販売代理事業では、東京都区部で12物件、東京都市部で1物件等合計501戸の引渡しを行ない、売上高10億8,800万円(同▲22.5%)、営業利益1億8,200万円(同▲65.5%)となった。
 また、不動産ソリューション事業においては、賃料の下落やレンダー不在による出口の不透明性を考慮し、棚卸資産の早期売却を実施。収益型デザイナーズ賃貸マンション「海岸Blue」や商業リノベーションビル「目黒モンドールビル」等を建築途中の段階で売却するなどした結果、売上高49億8,100万円(同▲57.1%)、営業利益は1億200万円(同▲93.%)となった。

 説明会の席上、同社代表取締役社長の永嶋秀和氏は「市況を悪化を考慮し、新築分譲マンション開発では販売価格などの見直しを実施、ソリューション事業では開発途中での早期売却を行なったことから、増収減益となった。今後については、売上よりも利益を出すことを重視しており、ここから先の2年をチャンスと捉え、積極的に仕込んでいきたい」などと語った。

 次期(通期)予想については売上高135億2,400万円、営業利益9億9,200万円、経常利益7億6,600万円、当期純利益3億8,200万円を見込んでいる。


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