ニューシティ・レジデンス投資法人(NCR)は9日開催の債権者集会で修正再生計画案についての同意を求めたが、否決された。これを受け、同投資法人再建支援の意向を表明していたビ・ライフ投資法人(BLI)は同日、改めてNCR再生支援の意向を表明した。
NCRの再生計画案は、米投資ファンドのローン・スターグループをスポンサーとしたものだったが、7月15日の債権者集会で否決。一般再生債権の弁済条件を変更するなどした再生計画案を策定していたものの、今回これが否決されたことから、ローン・スターグループとのスポンサー契約が解除されたほか、東京地方裁判所から再生手続き廃止の決定を受けた。
BLIの再生案は、BLIと大和ハウス工業(株)をスポンサーにし、BLIとNCRとを合併するというもの。この再生案についてNCRは「本投資法人としても、破産を回避したいと考えており、多数の関係当事者間で再度の再生手続開始を希望している点において一致している」と、受け入れに前向きな姿勢を見せている。