ニューシティ・レジデンス投資法人(NCR)は18日、大和ハウス工業(株)とビ・ライフ投資法人(BLI)との間で、再生支援に関する基本合意書を締結した。
NCRは当初、米投資ファンドのローン・スターグループをスポンサーとする再生計画案を計画していたが、7月15日の債権者集会で否決。一般再生債権の弁済条件を変更するなどした新たな再生計画案も9月9日否決されたことから、東京地方裁判所から再生手続廃止の決定を受けていた。
一方、大口債権者からは大和ハウス工業とBLIをスポンサーとする再生計画が提案されており、これが債権者の賛同を得ていること、破産回避のための時間が限られ、大口債権者との協力によるプレパッケージ型の再生計画が必要であるとの考えから、これを受け入れることにしたもの。
大和ハウス工業等の提案する再生計画は、(1)大和ハウス工業を割当先とする第三者割当増資(60億円)の実施、(2)BLIとNCRの合併、が基本スキーム。NCRの新再生手続き開始後に合併契約を締結。2010年4月1日をめどに、BLIを存続法人とした合併を実施する。合併比率は、BLI「1」に対しNCRが「0.23」。