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事業再生ADR手続が成立/コスモスイニシア

 (株)コスモスイニシアは28日、債務の一部免除および債務の株式化等の金融支援を含む事業再生計画について、全対象債権者から同意書が提出され、事業再生ADR手続が成立したと発表した。事業再生計画における債務免除額が債務総額の10%以上となることから、28日付で(株)ジャスダック証券取引所の定める再建計画等の審査に係る申請を行ない、同日付で事業再生計画の認定を受けた。

 認定された事業再生計画は、基本方針を(1)事業の選択と集中、(2)住宅分譲事業のダウンサイジングプラン、(3)コスト削減とし、これに基づいた経営管理体制の整備および強化を図るとしている。具体的には、新築マンション・戸建住宅販売事業・不動産仲介事業・賃貸事業への経営資源を集中と投資用不動産開発、海外事業からの撤退、住宅分譲事業におけるエリア・ターゲットの集中による早期販売・早期完売・完成在庫を持たない経営、首都圏の3支社のオフィス集約・組織再編による賃料の削減と組織効率化、人件費の圧縮等による大幅な固定費削減などを挙げている。

 なお、今回の事業再生計画に係る認定を受け、ジャスダック市場に上場している同社の株式は今後、上場時価総額に関して1ヵ月間(平成21年9月29日~10月28日)の平均上場時価総額および最終日の上場時価総額のいずれもが5億円以上となった場合には、上場が維持される。5億円以上とならない場合は、上場廃止となる。


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