平和不動産(株)は6日、クレッシェンド投資法人(CIC)を運用するカナル投信(株)の株式・新株引受権の取得を決定した。取得予定日は10月19日。これにより、同社株式の100%を保有し完全子会社化する。
同社は、REIT事業を通じた資産開発事業の収益機会獲得をめざし、CICの上場サポート、カナル投信との業務提携契約締結などを実施してきた。しかし08年秋以降、REIT市場が急速に悪化したことから、資産開発事業の持続的成長を図るため、完全子会社化によりCICの成長戦略策定や財務戦略強化へ、主体的に取り組んでいくことにしたもの。
子会社化にあたって、カナル投信へ新たに取締役4名と監査役1名を派遣する。また、10月30日に償還期限を迎えるCICの第1回投資法人債200億円の償還等に対応するため、CICの第3者割当増資約30億円を引き受ける。