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「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」が着工へ/森ビル

「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」完成予想パース

 虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合と森ビル(株)は7日、「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」の起工式を執り行ない、本体新築工事に着手したと発表した。

 同事業は、港区により策定された「六本木・虎ノ門地区 地区更新計画」(現在は「六本木・虎ノ門地区市街地総合再生計画(素案)」)に基づき、1989年頃から地区住民と森ビル(株)が一体となって取り組んできたもの。2008年7月、事業の施行主体である虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合の設立が認可され、09年2月に権利変換計画の認可が完了した。
 開発地区は、外堀通り・桜田通り・外苑東通り・放射1号線に囲まれ、各大使館が立ち並ぶ国際色豊かな地域である通称「大街区」(約75ha)のほぼ中央に位置。施行区域約2.0haに、事務所や住宅からなる複合棟と、住宅と店舗からなる住宅棟を建設するもの。
 両棟の合計延床面積約14万3,720平方メートル、複合棟は地上47階地下4階建て、住宅棟は地上6階地下2階建て。

 外周道路や広場、緑地、歩行者道路を新設するとともに、計画地の西側と東側にある既成住宅地との約10mの高低差を解消すべくエスカレーター・エレベーターを設置、地域の利便性を向上させていく。
 また、“緑の生活都心”をコンセプトに、元来から存在する在来種や潜在自然植生に基づく植樹や、初期照度補正機能付き効率照明などの採用によってCO2削減に寄与する。

 複合棟上層部の27~46階に位置するオフィスでは、基準階の貸室は約2,000平方メートルの無柱空間を実現。都心を一望できる高スペックでバラエティ豊かなオフィスとしている。

 なお、竣工は2012年6月の予定。


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