(株)ビルディング企画は7日、2009年9月度の「東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビル市況速報」を発表した。
同月の東京主要5区の大型ビル平均空室率は7.09%(対前月比▲0.11ポイント)と、19ヵ月ぶりに上昇がストップ。
最も空室率が改善したのは新宿区の9.80%(同▲0.52ポイント)で、高層ビルを中心に価格調整が進んだことにより、まとまった面積の成約が目立った一方、解約・減床の動きが小幅に留まったことから、空室率が改善したとみている。中央区・渋谷区では目立った大型成約はなかったが、成約が解約を上回り、解約・減床に歯止めがかかりつつある。一方、港区は8.1%(同0.49ポイントアップ)と、解約の動きが続いている。
平均募集賃料は、速報値で坪単価2万4,310円(同▲732円)と、13ヵ月連続の下落となり、ついに2万円台前半に突入した。
新築物件については、空室率24.95%(同▲4.94%)、平均募集賃料3万2,600円(同▲1,400円)。これは前月に引き続き価格調整が進み、まとまった面積のテナント誘致に成功した事例が複数みられたことが要因と分析している。