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高齢者専用賃貸住宅「クレールレジデンス桜台」をオープン/東急不動産

「クレールレジデンス桜台」外観
1LDK(専有面積53平方メートル)の室内
大浴場やシアターといった華美な共用施設を廃することで、入居費用を抑えている。ダイニングスペースもシンプル

 東急不動産(株)は、高齢者専用賃貸住宅の新ブランド「クレールレジデンス」の第1弾、「クレールレジデンス桜台」(横浜市青葉区、総戸数72戸)を16日オープンする。それに先立ち14日、報道陣に公開した。

 同社は、2004年から、質の高い居住空間とホテルライクな共用施設、サービスを売りにした高齢者専用賃貸住宅ブランド「グランクレール」を展開。これまでに、東急田園都市線沿線で5施設を開発してきた。新ブランドの「クレールレジデンス」は、「グランクレール」と比較し共用施設とサービスを簡素化し、入居費用を2割ほど引き下げたのが特長。

 「クレールレジデンス桜台」は、東急田園都市線「青葉台」駅徒歩約15分に立地する、鉄筋コンクリート造地上5階建て、敷地面積約2,600平方メートル。居室は、1R~2LDK、専有面積約40~約71平方メートル。

 約8割の居室が南向き。緊急呼出ボタン等の緊急対応設備を設置し、24時間の有人管理体制を敷く。共用施設として、ロビーラウンジ、ダイニング、多目的室、各階ラウンジ、屋上テラスなどを完備。昼夜の食事サービスのほか、定期健康診断・周辺医療機関などの紹介、要介護時の提携介護住宅「ケアレジデンス」への移住を保証する。

 料金についてはワンルーム(専有面積43平方メートル)に75歳で入居した場合、入居時一括払いの入居時費用が約3,000万円、月額利用料が約9万円となる。月払方式の場合、入居時費用が約568万円、月額利用料が約24万円となる。

 6月から行なわれている1期募集53戸のうち、20戸へ申込みが入っており、近隣エリアからだけでなく、都内からの移住がほぼ半数を占めている。向こう3年間ほどで満室稼働とする予定。

 見学会であいさつした同社都市事業本部シニア事業部統括部長・阿部祐治氏は「グランクレールへの来場者から、『もう少し施設は簡素でいいから、入居費用を安くできないか』という声をたくさんいただいた。クレールレジデンスはそうした声に対応したもの。設備やサービスは一部簡素化したが、要介護となった場合の移住保証など、高齢者が安心できる住まいという基本姿勢は崩していない。今後は、グランクレールをトップライン、クレールレジデンスをセカンドラインとし、これに介護専用住宅のケアレジデンスを加えた3施設をパッケージし、東急沿線を中心に展開していきたい」と語った。


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