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購入検討者の32%が「購入したいと思うマンションがない」と回答/アトラクターズ・ラボがアンケート

 アトラクターズ・ラボ(株)は16日、マンション購入に対する意識調査を発表した。

 同調査は、購入側の価格に対する意識・価格弾力性・商品選択の優先順位を中心に、購入検討者の心理を時系列で比較したもの。自社サイトモニターのうち、直近3ヵ月に新築マンションの販売センターに行った経験がある人を対象にアンケートを実施した。調査期間は2009年10月2~6日、有効回答数は173件。

 「購入したいと思った物件数」の問いでは、「0件(=購入したいと思う物件がなかった)」と回答した人が32.4%(前回調査24.3%)を占め、同調査の開始以来最も高い水準となった。また、「購入したいと思う物件が1件以上あった」という回答者に竣工時期を調査したところ、66.7%が「竣工前の物件」と回答。しかし、09年8月時点での販売中物件のうち「竣工前」のものは3割弱に過ぎず、マーケットは消費者の意向とは逆であることがわかった。

 3ヵ月以内に訪問した販売センターの件数は「1件」が40.5%(同30.6%)と増加。ユーザーマインドの停滞をうかがわせた。また、訪問した物件竣工時期は、「竣工前が多い」が46%、「竣工前、竣工済みが半々」が26%、「竣工済みが多い」が28%となり、センターに訪問したいと思わせる物件も「竣工前の物件」に人気が集まっていることが明らかになった。


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