野村不動産アーバンネット(株)はこのほど、2009年10月1日時点の首都圏住宅地地価、中古マンション価格の実勢調査を発表した。四半期ごとに実施しているもので、調査地点は住宅地140地点、中古マンション217地点。
住宅地調査では、四半期ベースで全体の65.7%が「横ばい」(前回:57.9%)となったものの、7~9月期の住宅地地価は、首都圏平均で▲0.3%(同:0.5%)と、再び下落に転じた。ただ、東京都区部は0.6%(同:1.9%)と2期連続の上昇となったほか、神奈川県も0.3%(同:▲0.1%)と上昇に転じた。
同社は「(住宅地価格は)全体として振れ幅が小幅となっており、横ばい傾向を示しながら当面の間は方向感を探る段階にある」と分析している。
また、中古マンション価格は、首都圏平均で0.1%(同:0.8%)と2期連続で上昇。都区部では、人気マンションを中心として価格回復傾向が見られ、1.0%(同:1.2%)と2期連続上昇となった。
なお、年間ベースの地価変動率は、首都圏平均で▲6.1%(前回▲8.8%)とさらに下落率が縮小。中古マンション価格変動率も、首都圏平均で▲2.4%(前回▲4.4%)と下落率が縮小している。