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主力の建築請負事業は受注減も、経費削減等で利益率改善/三井ホーム10年3月期第2四半期決算

 三井ホーム(株)は28日、2010年3月期第2四半期決算説明会を開催した。

 当期(09年4月1日~9月30日)の連結売上高は797億1,700万円(前年同期比▲16.3%)、営業損失は48億3,000万円(前年同期:営業損失40億9,800万円)、経常損失は49億200万円(同:経常損失41億4,500万円)、当期純損失は36億9,800万円(同:純損失33億900万円)。

 セグメント別では、建築請負事業において、受注が減少したことにより売上高は584億5,400万円(前年同期比▲18.1%)と減少なるも、コストダウンや経費削減に努め、営業損失を39億9,200万円(前年同期:営業損失33億3,600万円)に止めた。
 住宅部資材加工・販売事業では、構造材・建材の取扱棟数の減少により、売上高は101億8,500万円(同▲18.0%)となったものの、コストダウン推進効果などにより、営業利益は4億円(同5.4%増)と増加した。
 賃貸管理事業では、賃貸管理戸数が増加したことにより売上高は67億3,700万円(同9.4%増)となったが、空室率の増加などにより営業利益は2億1,300万円(同1.8%増)に止まった。
 金融・リース事業では、リース取扱高の減少により、売上高は8億7,100万円(同▲8.7%)、貸倒懸念債権に対する引当金を計上したことなどから、営業利益は800万円(同▲91.1%)と減少した。
 その他の事業では、不動産分譲事業が減収したことにより、売上高は34億6,800万円(同▲19.2%)、営業利益は2,600万円(同▲86.6%)となった。

 説明会で、同社代表取締役社長の生江隆之氏は「今後は多様化するニーズに対応して、環境に配慮した住まいなど、商品力の強化に取り組み、首都圏エリアでの収益拡大めざす。また、ストック事業であるリフォーム事業をよりいっそう注力していきたい」などと述べた。

 なお、通期については、売上高2,180億円、営業利益30億円、経常利益31億円、当期純利益12億円を見込む。


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