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大型物件売却による反動大きく減収減益に/三菱地所10年3月期第2四半期決算

 三菱地所(株)は30日、2010年3月期第2四半期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~9月30日)の連結営業収益は4,299億1,700万円(前年同期比▲0.9%)、営業利益は590億9,800万円(同▲21.7%)、経常利益は412億9,400万円(同▲30.4%)、当期純利益は199億2,000万円(同▲11.4%)。

 セグメント別にみると、ビル事業では、「丸の内パークビル」の新規稼働、連結子会社であるチェルシージャパン(株)の収益が寄与。営業収益は2,175億8,100万円(前年同期:1,899億5,000万円)、営業利益は628億2,600万円(同564億4,500万円)となった。
 なお、同社の丸の内の事務所空室率は3.70%。

 住宅事業では、マンション事業においては、連結子会社である藤和不動産(株)における住宅事業の売上げが寄与し、営業収益は1,505億1,900万円(同:1,243億3,600万円)となったが、三菱地所単体の評価損計上などにより、営業損失は4億8,000万円(同:営業利益22億 9,800万円)となった。
 なお、同社のマンション完成在庫は2,064戸、うち、未契約完成在庫数は1,597戸。

 資産開発事業では、前年同期に計上した「トレードピアお台場」(東京都港区)などの売却に伴う収入がなくなった影響により大幅な減収となった。営業収益は69億7,600万円(前年同期610億7,400万円)、営業利益は31億7,000万円(前年同期197億8,200万円)となった。

 同社常務執行役員の柳澤 裕氏は「住宅事業においては、モデルルーム来場者も増え、マンション購入者のマインドは回復してきている。また、今後は、丸の内再構築の事業の一つである『(仮称)丸の内1-4計画(東銀ビル・住友信託銀行東京ビル・三菱東京UFJ信託銀行東京ビル建替計画)』なども控えており、東京の都市再生に積極的に取り組んでいきたい」などと語った。

 通期は、営業収益9,740億円、営業利益1,420億円、経常利益1,090億円、当期純利益550億円を見込んでいる。


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