東京建物(株)は30日、2009年12月期第3四半期決算を発表した。
当期(09年1月1日~9月30日)の連結経営成績は、営業収益2,051億500万円(前年同期比59.9%増)、営業利益244億900万円(同23.2%増)、経常利益170億600万円(同18.7%増)、当期純利益51億4,200万円(同▲38.3%)。たな卸資産評価損54億5,900万円、投資有価証券評価損36億2,900万円等を特別損失に計上した結果、赤字となった。
賃貸事業では、「JAビル」・「経団連会館」(東京都千代田区)等の新規稼働のほか、「アパートメンツ三軒茶屋」(東京都世田谷区)等の都心型賃貸マンションなどの通期稼働等により増収に。また、大規模複合施設「オリナスタワー」(東京都墨田区)の建物売却により、SPC配当収益が増加。これらの結果、営業収益512億7,900万円(前年同期比23.2%増)、営業利益228億5,500万円(同17.1%増)となった。
分譲事業では、「Brillia Mare 有明 TOWER&GARDEN」(東京都江東区)をはじめとしたマンションのほか、「Brillia Terrace世田谷・喜多見」(東京都世田谷区)等の戸建てを売上に計上。これらの結果、営業収益1,249億8,300万円(同142.3%増)、営業利益69億7,500万円(前年同期:営業損失1,300万円)となった。
なお、現在販売中の分譲マンション等において、たな卸資産評価損52億5,100万円を営業原価に計上している。
その他事業では、営業収益288億4,100万円(前年同期比▲17.8%)、営業損失4億4,000万円(前年同期:営業利益61億400万円)となった。
通期は、営業収益2,700億円、営業収益300億円、経常利益200億円、当期純利益60億円を見込む。