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「プレミアム・マンション」、立地と眺望で資産価値を維持/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイはこのほど、首都圏における「プレミアム・マンション」9物件を発表した。

 「プレミアム・マンション」とは、竣工から10年以上が経過し、直近の流通事例(2006年10月~09年9月)に坪300万円以上の住戸があるという条件(同社はヴィンテージ・マンションと呼称)に加え、(1)土地の用途地域が商業地域・準工業地域など住居系以外のものを含む、(2)物件の平均専有面積は80平方メートル以上で、100平方メートルを超える住戸も含む、に合致するもの。

 同条件に合致したのは、首都圏では「恵比寿ガーデンテラス壱番館」(東京都目黒区、1994年竣工、32階建て・総戸数290戸、中古流通平均坪単価585万7,000円、売主:サッポロビール(株))など、わずか9物件。いずれも、立地と眺望に優れた、高さ20階建てを超えるタワーマンションが選ばれた。

 首都圏のプレミアム・マンションは、平均専有面積が92.78平方メートルで、東京都の中古マンションの平均65.72平方メートルの約1.4倍。平均流通坪単価も371万9,000円で、東京都平均の178万5,000円の約2倍と、スペックに見合った高単価で流通していた。

 今回の調査について、同社は「プレミアム・マンションの該当物件が少ないのは、超高層タワーマンションの分譲が本格化してから十数年と期間が短いため。今後、増加していくことが予想される」としている。


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