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生産能力3倍に向上、「プレカット坂東工場」公開/ポラスグループ

多棟木拾装置。10棟単位での供給が可能となる

 ポラスグループは11日、業界記者向けに「プレカット坂東工場」(茨城県坂東市)の見学会を開催した。

 同工場は、小屋束などを加工する“クリエイティブフィールド”と横架材などを加工する“テクノフィールド”からなる、総敷地面積約5.1万坪の同社最大級のプレカット工場。

 今回公開した“テクノフィールド”では、2005年に第2期設備投資を実施し、横架材の加工行程を並列させた「二卵性並列式ツインターボ」方式を採用。これによりラインの不具合による生産効率の低下を防ぎ、時間当たりの生産能力は従来の約3倍となる25坪を実現している。

 また、以前はフォークリフトを使用していた加工機への木材供給に代わり、多棟木拾装置を設置。省力化することでコストダウンを図っている。
 そのほか木片をチップ化し再利用できるようリサイクル工場棟を隣接させるなど、環境にも配慮したつくりとなっている。

 見学会にて解説を行なった同グループ・ポラテック(株)プレカット事業部業務推進部長の上島正彦氏は、「リーマンショック以降の不況の影響で、下落していた木材価格は回復基調にある。プレカット事業は昨年、販売先をパワービルダーから中小の工務店とするなどの営業努力をした結果、利益を伸ばしている。当工場では加工だけでなくCADによる建築図面の提案なども可能であることから、今後“プレカットを持つ設計事務所”として進展していきたい」と語った。


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