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リプランニング物件の評価損など計上し、純損失43億円超/サンフロンティア10年3月期第2四半期決算

 サンフロンティア不動産(株)は11日、2010年3月期第2四半期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~9月30日)の連結売上高は32億1,900万円(前年同期比▲78.1%)、営業損失は41億8,500万円(前年同期:営業損失14億円)、経常損失は43億7,600万円(同:経常損失18億7,500万円)、当期純損失は43億3,600万円(同:純損失5億2,300万円)。

 当期は、営業経費の大幅経費を実現したものの、主力の不動産再生事業でリプライニング物件の売却が計画どおりに進まず、たな卸資産評価損13億4,000万円を計上。売上高は18億900万円(前年同期比▲11.2%)、営業損失は11億6,300万円(前年同期:営業損失17億3,900万円)だった。
 また、その他不動産事業においても、開発型SPCによる事業用ビル新築案件につき、匿名組合投資損失22億8,200万円を計上。売上高は2,000万円(前年同期比▲73.3%)、営業損失は29億7,000万円(前年同期:営業利益5,600万円)となった。
 不動産サービス事業においては、プロパティマネジメント事業で減収となったものの、仲介事業、滞納賃料保証事業は順調に推移。売上高5億3,600万円(前年同期比101.1%増)、営業利益1億700万円(前年同期:営業損失9,600万円)と伸長した。

 12日開いた説明会で、同社代表取締役社長の堀口智顕氏は「都心のビルオーナー様や賃貸成約企業様を顧客基盤としたフィービジネスが徐々に進捗し、安定的な収益基盤となりつつある。また、当初10億円だった販管費削減目標を12億円に修正し、達成の見込みである。上期はリプライニング物件の売却に注力してきたが、下期からは特に中小オフィスビルの早期再生に努め、本格的に活動していきたい」などと語った。

 以上を踏まえ、通期連結業績予想を修正。
 連結売上高142億円(前回発表比▲2.7%)、営業損失37億円(前回発表:営業利益4億5,000万円)、経常損失40億5,000万円(同:経常利益1億1,000万円)、当期純損失40億円(同:純利益1億1,000万円)とした。


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