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12月2日、地震が建物に及ぼす損傷を再現した公開実験を開催/建築研究所

 (独)建築研究所は、12月2日(水)に同研究所実大構造物実験棟と研究本館2階講堂(茨城県つくば市)で公開実験「非構造部材・設備機器を取り付けた鉄筋コンクリート造実大建物の加力実験」を開催する。

 同実験は、同研究所が実施しているプロジェクト「災害後の建築物における機能の維持・早期回復を目指した技術開発」の一環として実施するもの。

 当日は、内外装材などの非構造部材、空調機器や照明器具などの設備機器を取り付けた、実物大の鉄筋コンクリート造建築物に水平力を加えて地震を起こし、地震で生じるさまざまな損傷を再現する。
 今回の実験では、これまで重要視されていた柱・梁などの構造部材の構造性能ばかりでなく、非構造部材や設備機器の損傷にも注目し、詳細に観察してデータ分析も行なう。

 実験から得られたデータは、損傷程度に応じた修復方法や、修復費用を算定する際に必要となる基礎的データとして活用される。また地震によって損傷を受けた建築物を継続使用、あるいは再使用する場合に、被災者がどのような生活状態に置かれるのかといった生活困窮度や、地震後の生活再建シナリオを作成するために使用する予定。

 参加費は無料。ただし、事前申込みが必要。申込み方法など詳細は同協会ホームページ(http://www.kenken.go.jp)を参照のこと。


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