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東京23区のオフィスビル賃料水準、上限・下限ともに下落/東京ビル協「ビル経営動向調査」

 (社)東京ビルヂング協会はこのたび、2009年10月期の「ビル経営動向調査」を発表した。

 同調査は、同協会の会員を対象に四半期ごとに実施しているもの。最新の賃料水準と空室率をアンケートしたうえで、ビル経営者の景況感を数値化している。同月の調査対象会社数は299社、回答会社数は111社、回収率は37.1%。

 東京23区の坪当たりの賃料水準(共益費込み)は、上限が2万8,220円(前回2万9,649円)、下限が1万7,415円(同1万7,707円)といずれも下落した。

 区別では、千代田区が上限3万1,700円(同3万3,750円)、下限2万700円(同2万1,250円)。中央区が上限2万6,859円(同2万8,041円)、下限1万6,053円(同1万6,689円)。港区が上限2万9,773円(同3万603円)、下限1万7,273円(同1万7,328円)。新宿区が上限2万8,500円(同3万833円)、下限1万9,000円(同1万9,167円)。渋谷区が上限2万6,786円(同3万357円)、下限1万6,071円(同1万6,786円)。
 その他の区(都心5区以外の平均)では、上限は2万4,167円(同2万4,167円)と同額、下限1万5,167円(同1万4,833円)。

 平均空室率は5.0%(同4.7%)と、若干上昇。区別では、千代田区4.5%(同4.3%)、中央区4.7%(同3.5%)が上昇。一方、港区5.1%(同5.2%)、新宿区6.0%(同6.4%)、渋谷区2.6%(同3.5%)とわずかに下降し、その他の区6.9%(同6.6%)となった。

 3ヵ月前と比較した賃料水準景況感指数はマイナス30.7(同マイナス35.7)、3ヵ月後はマイナス22.7(同マイナス33.6)で、ほとんどの地域においてマイナス幅が縮小。
 3ヵ月前と比較した空室景況感指数はマイナス25.8(同マイナス30.4)、3ヵ月後はマイナス21.9(同マイナス29.6)と、すべての地域でマイナス幅が縮小した。


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