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トータルブレイン、都下のマンション供給「穴場」19エリアを発表

 分譲マンション事業の総合コンサルティングを手がける(株)トータルブレイン(東京都港区、代表取締役社長:久光龍彦氏)はこのほど、「穴場エリアを探る~都下エリア~」と題したレポートを発表した。

 都下を貫く鉄道10路線・95駅をピックアップ。各駅圏での過去・将来のマンション供給動向から「穴場」を割り出したもの。(1)旧価格(2000~04年)の年間平均供給戸数、(2)新価格(06~09年)の年間平均供給戸数、(3)(1)、(2)の格差、(4)今後の供給予定(2年分と想定)を調査。(2)と(4)の半分との和が(1)を下回るエリアを「受給バランスがいい」と判断。さらに、各駅の「駅力」(利便性)を加味し、どちらも良好な駅圏を「穴場」としている。

 その結果、「穴場」エリアとしたのが「吉祥寺」(JR中央線、武蔵野市)、「国立」(JR中央線、国立市)、「府中」(京王線、府中市)、「町田」(小田急線、町田市)など19駅。全体の特徴として(1)沿線力の高い中央線や西武池袋線は旧価格比で30~40%価格が上昇しているが、他は10~15%の上昇にとどまっている、(2)駅力や沿線力の低いエリアは単価が上昇していないにもかかわらず販売は苦戦。逆に、人気の高いメジャーエリアも、ターゲットの民力以上に価格が上昇し販売は苦戦、(3)戸建中心のエリアのため、マンションマーケットは非常に小さい、(4)マンション供給が人気の高い一部のエリア、駅に集中するため受給バランスは良好だが、そういうエリアでも戸建市場が非常に強い、とした。

 これらを踏まえ、都下エリアでは「立地とグロス価格で、戸建との差別化が絶対条件になる」と分析。メジャー路線では、「徒歩10分前後で価格4,000万円程度」、マイナー路線では「徒歩5分程度で価格3,500万円以下」でないと差別化できないとした。


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