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東京主要5区の大型ビル平均募集賃料、15ヵ月連続の下落/ビルディング企画調査

 (株)ビルディング企画は9日、2009年11月度の「東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビル市況速報」を発表した。

 同月の東京主要5区の大型ビル平均空室率は7.51%(前月比0.21%増)と、2ヵ月連続で上昇した。最も空室率が上昇したのは千代田区の6.73%(同0.80%増)。高額物件の解約やフロア返却に加え、自社ビルへの集約が複数見られた。他エリアは、渋谷区8.63%(同0.53%増)、新宿区9.89%(同▲0.51%)、港区8.70%(同 0.28%増)、中央区3.60%(同▲0.09%)。

 一方、平均募集賃料は、坪当たり2万3,048円(同▲886円)と、15ヵ月連続の下落となった。

 また新築物件も、空室率が22.50%(同▲2.68%)とやや下落したが、平均募集賃料も3万533円(同▲2,050円)と下落している。同社は、「価格調整が進み空室は漸減しているが、竣工後半年以上経過しても満室にならないビルが多数あることから、依然厳しい状況」と分析している。


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