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注文住宅の受注減少・分譲住宅の販売不振等により最終赤字/サーラ住宅09年10月期決算

 サーラ住宅(株)は14日、2009年10月期決算を発表した。

 当期(08年11月1日~09年10月31日)は、連結売上高293億6,600万円(前期比▲8.8%)、営業利益1億300万円(同▲43.4%)、経常利益9,400万円(同▲42.7%)、純損失1億円(前年同期:純損失1億1,800万円)となった。

 当期は、住まいづくりに関する総合的なサービスを展開し、人と住まいと環境における最高のクオリティの実現をめざし、下期における受注の回復やコストの削減等が奏功したものの、昨年来の急激な景気後退等の影響により、上期の受注が低水準となった。

 セグメント別にみると、住宅事業は、性能とコストパフォーマンスをバランスさせた特別仕様の商品の投入、太陽光発電設備の導入および長期優良住宅への積極的な取組み等、受注の促進・強化を図ったほか、大型分譲地「サーラヒルズ牧野ヶ池緑地(全176区画)」の販売開始をはじめとした分譲事業にも積極的に取り組んだ。また、マーケットの変化に鑑み展示場2ヵ所を閉鎖し、ストック重視の観点からリフォーム部門の強化を実施した。しかしながら、注文住宅の受注減少および分譲住宅の販売不振等により、売上高158億1,200万円(前期比▲11.8%)、営業利益8,700万円(同▲27.1%)となった。

 住宅部資材加工・販売事業では、新設住宅着工戸数が前年同期の水準を下回り、建築資材の需要の落ち込みの影響を受けたことにより売上高は135億5,400万円(同▲5.1%)となった。また、与信管理を徹底したものの、事業環境の悪化を要因とした顧客の倒産等による貸倒が発生したことから、営業利益は2,800万円(同▲65.2%)となった。

 次期は、売上高300億円、営業利益4億5,000万円、経常利益4億円、当期純利益2億円を見込む。


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