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09年度上半期のマンション賃料指数、大阪以外すべて下落/アットホーム

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)と(株)住信基礎研究所は15日、賃貸マンションの成約事例に基づく賃料インデックス「マンション賃料インデックス」(2009年度上半期)を発表した。

 アットホーム全国不動産情報ネットワークで成約した賃貸マンションを対象に、四半期ごとの賃料を調査しているもの。比較時点を01年第4四半期にした固定型、前期と比較した連鎖型の2種類をヘドニックアプローチを用いて算出している。

 2009年度上半期(4~9月)の総合的な賃料指数は、大阪を除くすべての都市で下落。景気後退により高額賃料帯の需要が減少したほか、不要不急の転居を見合わせる動きも強まり、少しずつ下方の賃料帯へと需要がシフトした。

 シングルタイプ(18~30平方メートル未満)の賃料指数は、特に名古屋市で大きく下落した。供給過剰感に加え、転勤者需要の減少が原因。
 コンパクトタイプ(30~60平方メートル未満)の賃料指数は、需給バランスの悪化が小幅にとどまったため、下落幅は小さい結果となった。
 ファミリータイプ(60~100平方メートル未満)は、東京都都心部の下落が目立つ結果に。法人借主の解約が増え、空室を埋めるために値下げを行なうケースが増加した。

 なお21日より、エリア別の詳細版を販売する。購入に関する問合せは、アットホームカスタマーセンター(TEL:045-330-3410)まで。


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