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シェア型賃貸住宅「シェアプレイス東神奈川」で、SNSの“リアル版”コミュニティづくり/リビタ

「シェアプレイス東神奈川」外観。企業の独身寮をシェア型賃貸住宅にリノベーションした
「シェアプレイス東神奈川」の住戸の様子。ベッド、照明、デスクなどが付いている
入居者同士のコミュニケーションツールである「インフォメーションボード」と地域情報の掲示板「シェアマップ」
共用部の一つライブラリーサロン。入居者同士のコミュニケーションを促進する仕掛けの一つとして、貸し出される図書のレビューを書き込める「レンタルカード&BOX」を用意した
共用部のダイニングおよびキッチン(奥)。このほかにも、シャワールームやランドリー、バイク・自転車スペースなども用意されている

 (株)リビタはこのほど、同社が手がけるシェア型賃貸住宅「シェアプレイス」シリーズの第6弾目となる「シェアプレイス東神奈川」(横浜市神奈川区、総戸数57戸)の内覧会を開催した。

 「シェアプレイス東神奈川」は、JR「東神奈川」駅徒歩6分、京急本線「仲木戸」駅徒歩5分に位置する1987年築の企業の独身寮を、キッチンやライブラリーラウンジ、スクリーンルームなどの共用部が充実した賃貸住宅にリノベーションしたもの。

 リノベーションにあたっては、建物全体の検査を実施したうえで、必要な改修工事を実施。オール電化やオートロックなどの最新設備を導入したほか、コミュニティ創出を誘発させる共用部のデザイン提案を実施したのが特徴。

 具体的には、入居者の出身地や趣味など記す「入居者プロフィールブック」を用意するほか、入居者による地域情報の掲示板「シェアマップ」をエントランスに掲示。また、これまで同社が手がけた既存の「シェアプレイス」において、入居者が自発的に始めた「今度ライブやります」といった入居者の情報発信の場を「インフォメーションボード」として提供する。
 さらに、ライブラリーラウンジをキッチン・ダイニングと連続した空間に配置。ライブラリーで貸し出される図書には、入居者によるレビューが手書きで書き込めるようレンタルカード&BOXを用意している。
 
 こうしたコミュニティ創出の仕掛けは、「昨今、隆盛を極めているSNSの“リアル版”とも言える取組み」(同社広報)で、このほかにも同社主催によるコミュニティイベント等を企画・実行していく考え。

 なお、同物件のクリエイティブディレクションはK.K.H.K.brand designが、コミュニケーションツールデザインはateliertaikが、ライブラリーのブックディレクションはUTRECHTがそれぞれ手がけた。

 各住戸は12.28~36.85平方メートルで、ベッド、照明、収納、デスク、トイレなどが付帯されている(一部住戸を除く)。

 賃料は5万5,000~8万8,000円、水道光熱費を含む共益費は1万5,000~2万円。入居時には別途、保証金(5万~10万円)や火災保険料相当額(月額500円)等が必要。

 11月より入居者募集を開始し、すでに半分以上の住戸が契約済みであるという。

 同物件の詳細は同社ホームページを参照のこと。

 なお、同社は東京都港区で「シェアプレイス」シリーズ第7弾目(入居開始予定:2010年3月19日)を企画している。


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