旭化成ホームズ(株)は、中層住宅用システムラーメン構造の3階建て住宅「へーベルハウス フレックス」をリニューアルし、建替え層をターゲットとした都市密集地対応型住宅「へーベルハウス フレックスG3」を9日より発売する。
「へーベルハウス フレックス3」は、1986年に発売した重量鉄骨によるラーメン構造の建物。近年ではハイパーフレーム(鉄骨軸組制震フレーム)構造が価格的に優位であったことから主流となり、システムラーメン構造の建物については低位に留まっていたが、高額となっていた価格帯を見直し、求めやすい価格に設定、3階建て主力商品の置き換えをめざしていく。
防火地域などで要求される耐火構造にも対応可能な次世代省エネ仕様を標準化し、システムラーメン構造により耐力壁などを必要とせずに最大6,405mmまで無柱の空間を実現。これにより、設計の自由度を高め、将来的なリノベーション対応能力も向上させた。
また、周囲が建てこむ都市密集地で眺望や日照、通風に優れた3階にリビングを設置。1階には車庫としての用途だけでなく、地域とのコミュニティ空間としても利用できるピロティスペースを設けている。
会見で同社代表取締役社長の波多野信吾氏は「フレックス3は、一時は年間1,500棟販売していたが、現在は250棟ほどに落ちている。もう一度1,000棟ほどに受注を上げるため価格を見直し、安心安全で資産価値の高い商品を提案した」などと述べた。
本体価格はプロトタイプで坪当たり72.5万円、販売目標は年間500棟。