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「HySPEED工法」、09年施工実績が前年比の3.2倍に/ハイアス・アンド・カンパニー

「HySPEED工法」第3回全国大会の様子

 ハイアス・アンド・カンパニー(株)は18日、住宅向けエコ地盤改良工法「HySPEED工法」の第3回全国大会を学士会館(東京都千代田区)で開催した。

 開会の冒頭、同工法の開発元であり、同社と業務提携を結んでいるハイスピードコーポレーション(株)代表取締役・松下博行氏は「住まい手の財産・健康に大きく影響するにもかかわらず、世間で『地盤業界』は過小評価されてきた。しかし、今、消費者保護の動きや住宅瑕疵担保履行法の施行などの影響で、社会に地盤改良の仕組みが必要とされる時代が来ている。今年は、このビジネスの真価が問われる勝負の年。対応地盤の範囲を拡大し、世界に通用するビジネスに発展させていきたい」とあいさつした。

 同大会は、第1部で「HySPEED」の現状報告、受注キャンペーン受賞者発表などが行なわれ、第2部では懇親会が開かれた。

 現状報告では、ハイアス・アンド・カンパニー取締役常務執行役員・柿内和徳氏が、09年12月に「建築技術性能証明書」の認定を取得したことを踏まえ、「これまでのメイン顧客である地場の工務店様をベースに、大手ハウスメーカーや設計事務所へも用途を広げていきたい」と述べた。
 実績については、施工ネットワークが全国125社、09年年間施工実績が棟数1,326棟と前年比の3.2倍に拡大したと発表。
 同社HySPEED工法本部が運営する、一般消費者向けに健康と資産価値を害しない住宅建築を啓蒙するウェブサイト「地盤.jp」(http://www.ziban.jp/)への「安心登録工務店」登録社数は410社を突破した。

 ネットワーク会社が09年7月1日から09年12月末日までの総施工m数を競うキャンペーン「第2回 HySPEED 受注キャンペーン」の受賞企業も発表。1位に(有)王生工業(宮崎県宮崎市)、2位に(株)パーツ産業(岩手県盛岡市)、3位に三和ボーリング(株)が受賞し、表彰された。
 また、受賞した王生工業ほか、(株)丸山組(新潟県燕市)、(株)宇佐美工業(熊本県熊本市)の各社が、HySPEED早期導入や効果的な集客方法など、営業上の工夫を活動事例として報告した。
 特別講演では、東海大学教授工学博士・藤井 衛氏が「これからの地盤改良技術と擁壁の諸問題」をテーマに講演した。

 同社は、10年の年間目標として、施工実績3,800棟、「地盤.jp」登録社数累計1,100社をめざすとしている。


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