(株)東京カンテイは26日、2009年の中古マンション70平方メートル価格の集計を発表した。月ごとに調査している中古マンションの価格推移を年間で集計したもの。
首都圏の年間平均中古マンション価格は2,824万円で、前年比▲9.7%となった。09年は08年までの価格高騰が終焉し、反転下落。月別推移では09年夏以降に急落局面から脱却の兆しが見受けられるが、年間平均では大幅なマイナスとなった。
主要都市圏別にみると、東京23区は4,062万円(同▲9.4%)と下落。主要都市のなかでは最も大きい下落率の横浜市では2,593万円(同▲6.9%)、千葉市では1,705万円(同▲4.1%)、さいたま市では1,950万円(同▲8.6%)。
近畿圏の年間平均中古マンション価格は1,800万円で、同▲3.9%。中部圏は1,509万円で同0.0%と、横ばいで推移した。
主要都市圏別では、大阪市が2,214万円(同▲5.6%)、神戸市が1,807万円(同▲3.5%)、名古屋市が1,707万円(同▲2.6%)となった。
三大都市圏におけるすべての都府県で09年の年間平均価格は下落しており、東京都、神奈川県、大阪府など07年から08年に価格高騰したエリアでは大幅下落を記録した。
都心6区は08年以降の急落局面から最も早く脱却し、直近にかけて回復基調で推移。周辺行政区もやや遅れて堅調な推移を示し始めている。