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「価格を理由に購入をあきらめた」が約9割に/アトラクターズ・ラボ調査

 アトラクターズ・ラボ(株)は29日、「マンション購入に対する意識調査」を公表した。

 同調査は、購入側の価格に対する意識・価格弾力性・商品選択の優先順位を中心に、購入検討者心理を時系列比較したもの。同社のインターネットサイトモニターに登録した会員に対し、直近3ヵ月間に新築マンションの販売センターに行った経験のある人を対象にアンケートを実施した。調査期間は2010年1月13日~15日。有効回答数は172件。

 「価格を理由にあきらめた物件がある」との回答は全体の約9割である87.8%に上り、前回調査時に比べ12.2ポイント上昇。また、「価格を理由にあきらめた物件を再度検討する際の価格下落率」の問いでは、「25%以上の下落」が38%(前回調査比7.9ポイント上昇)となり、過去最高の水準となった。

 「購入したいと思った物件数」の問いでは、「0件=(購入したいと思う物件はなかった)」との回答が前回調査時と同じく3割に達し、高止まり。「現在の物件の購入価格についてどのように感じているか」との問いには、「高い」と感じているとの回答が4割となり、09年7月時点以降変動がみられない状況が明らかになった。 
 
 同社は、「価格設定や商品企画において供給者と購入者間のギャップが拡大している」と分析している。


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