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MUJI VILLAGE第1弾「パークハウス 木々 津田沼前原」最終分譲開始/三菱地所

「パークハウス 木々 津田沼前原」外観
1階共用部分に位置する「けやきライブラリー」
モデルルーム室内。3LDKのタイプ

 三菱地所(株)は1月29日、無印良品計画(株)と共同で企画した分譲マンション「パークハウス 木々 津田沼前原」(千葉県船橋市、総戸数152戸)のマスコミ向け内覧会を開催した。

 同マンションは、「MUJI VILLAGE」をコンセプトに、“住まい”を実現してきた同社と“暮らし”を追求してきた無印良品が、外観、インテリア、共用部分、敷地全体の使い方などを共同でつくりあげてきたものの第1弾。
 
 JR「津田沼」駅徒歩約21分(バス約10分「公団東口」徒歩1分)および新京成線「前原」駅徒歩6分の公営住宅跡地に建設された。

 建物は鉄骨造9階建て。敷地面積8,615.53平方メートル、延床面積1万3,324.84平方メートル。長期間にわたり耐久性を維持できる高強度の「100年コンクリート」を採用したほか、スケルトン・インフィル仕様により各住戸に集合配管スペースであるボイドを設置。間取りの変更と設備のメンテナンスを容易とした。

 また、敷地内の松やけやきといった保存樹木に加え、さらに植栽することで、けやき並木を生かしたランドスケープを実現した。

 住戸内部は同社「パークハウス」の商品仕様に加え、住む人の「暮らし」の観点から商品企画を再検討。無印良品のホームページ上で行なったアンケート結果を反映し、オープンなキッチンのあるプランや、広々とした空間のあるプラン、住まいの中心に納戸のあるプランなど5つのメニューを用意した。

 1階には共用施設として、住人が本を持ち寄ることができる「けやきライブラリー」や、ゆったりくつろぐことができる「けやきリビング」、テラスに面した「けやきキッチン」やゲストルーム「木の間」などを設けている。

 また、実際の建物を見てもらうことで、より具体的に暮らしをイメージしてもらう工夫として、周辺環境の確認と建物内の見学をセットにした現地見学ツアーを実施。そのほか、モデルルーム7戸を同一フロアに設置することで、細かな面積の違いなどを確認できる工夫や、モデルルーム宿泊体験などを行なっている。
 
 入居後も三菱地所主催で入居者の集いを年3回開催するなど、コミュニティの形成およびマンションへの帰属意識を高めていく。
 
 同社プロジェクト事業部主事の前田 匠氏は「当社ではパークハウスの定義を再考しており、住む人の暮らし方をもう一度考えるという流れのなかで、“生活のプロ”である無印良品との共同開発に至った。“丈夫で長持ちするコンクリートの白い箱を作る”というイメージで華美な装飾ではなく、見せ方で工夫する建物とした。購入者の約2割程度が無印良品のファン」などと語った。

 すでに、約8割ほどの住戸に申込みが入っており、現在第5期(最終分譲)の先着順受付を実施している。間取りは2LDK~4LDK。住戸専有面積は66.68~93.78平方メートル。販売価格は2,910万~5,020万円。


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