(株)東京カンテイはこのほど、2009年12月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。
同月は、全国47都道府県のうち、価格の下落傾向を示す「雨」「小雨」の合計は28と、前月の30から減少。価格の上昇傾向を示す「晴れ」「薄日」の合計は9と、前月7から増加したものの、12月も「雨」が18で最多となった。
同社では「全体の流通事例が減少傾向にあるなか、築浅物件など比較的高額な事例が発生して平均価格を押し上げている傾向は11月から変わらない」としている。
首都圏は、埼玉県が4ヵ月ぶりの下落、千葉県は6ヶ月連続の上昇となり、東京都と神奈川県は09年中盤から見ると緩やかな上昇傾向を継続している。ただし、東京都や神奈川県では流通事例の減少により高額事例が平均価格を底上げしている傾向が強い。結果、埼玉県は「小雨」から「雨」となったが、千葉県は「曇」から「薄日」へ、東京都と神奈川県は「小雨」から「曇」へと改善した。
近畿圏は、総じてほぼ横ばいもしくは緩やかな下落傾向となったが、流通事例の減少は近畿圏でも発生しており、下落傾向が底を打ったとは判断し難い。結果、11月から天気マークの変更がなく、滋賀県と大阪府は「曇」、兵庫県は「小雨」、京都府、奈良県、和歌山県は「雨」のままとなった。
調査の詳細は、同社ホームページを参照のこと。