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たな卸し資産評価損の計上で営業損失24億円超に/東京建物不動産販売09年12月期決算

 東京建物不動産販売(株)は12日、2009年12月期決算を発表した。

 当期(09年1月1日~12月31日)の連結売上高は197億8,500万円(前年同期比16.2%増)、営業損失24億8,600万円(前年同期:営業利益13億8,700万円)、経常損失31億6,200万円(同:経常利益8億4,900万円)、当期純損失57億4,200万円(同:当期純利益3億4,600万円)の増収減益に。たな卸し資産評価損を、アセットソリューション事業における売上原価に約30億円、特別損失で約12億円計上したことが、減益の要因。

 主力の仲介事業は、個人仲介が堅調に推移したものの、法人仲介の大型取引が成立しづらい環境が続いたことから、営業収益は19億2,600万円(前年同期比▲16.9%)、営業損失3億7,600万円(前年同期:営業利益2,300万円)となった。

 一方、アセットソリューション事業は、資産圧縮を進めるため販売用不動産の売却活動を強化。営業収益107億5,800万円(前年同期比39.3%増)となったが、たな卸し資産評価損の計上で営業損失21億5,100万円(前年同期:営業利益20億7,900万円)となった。

 賃貸事業は、管理戸数が1万3,845戸(前年同期比9.5%増)と順調に増加。営業収益29億7,500万円(同10.1%増)、営業利益5億3,600万円(同6.6%増)と堅調だった。

 なお、次期については、連結売上高277億円、営業利益20億円、経常利益14億円、当期純利益8億円を見込んでいる。


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