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不動産流動化事業の撤退等が響き赤字/サンシティ09年12月期決算

 (株)サンシティは15日、2009年12月期決算を発表した。

 当期(09年1月1日~12月31日)の連結経営成績は、売上高199億6,400万円(前年同期比▲40.9%)、営業損失52億500万円(前年同期:営業損失12億7,300万円)、経常損失59億9,000万円(同:経常損失22億7,500万円)、当期純損失64億4,300万円(同:純損失136億3,800万円)。

 分譲マンション事業への特化、不動産流動化事業に係る資産の早期売却、販売費および一般管理費の大幅な削減に努め、事業や資金収支の安定化を図るも、マーケット全体の流動性の低下や個人消費の悪化、また同社の不動産流動化事業の撤退等が響き、赤字となった。

 セグメント別にみると、分譲マンション事業では、事業エリアである地方衛星都市の開発および潜在需要の掘り起こしを行なったものの、消費マインドの著しい低下等の影響から、売上高128億5,000万円(前年同期比▲47.3%)、営業損失21億4,200万円(前年同期:営業損失6億2,700万円)となった。

 不動産流動化事業では、新規物件開発を中止し、たな卸資産の圧縮に注力した結果、売上高47億500万円(前年同期比▲26.2%)、営業損失36億4,500万円(前年同期:営業損失3億7,300万円)を計上。

 不動産賃貸事業では、前連結会計年度において不動産の保有目的を販売から賃貸にシフトしたことに伴い、賃貸収入の計上区分を営業外収益から売上高へ変更。結果、売上高8億7,700万円(前年同期比116.9%増)、営業利益4億8,000万円(同426.2%増)となった。

 次期は、売上高203億9,900万円、営業利益9億9,800万円、経常利益4億2,900万円、当期純利益4億2,900万円を見込む。


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