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NAR2010年会長ヴィッキー・コックス・ゴウルダー氏が講演/全日

「世界中で協定を結んでいきたい」と語るゴウルダー氏

 (社)全日本不動産協会(全日)は15日、全日会館(東京都千代田区)で全米リアルター協会(NAR)の2010年会長であるヴィッキー・コックス・ゴウルダー氏の講演会を開催した。

 開催にあたり、全日理事長の川口 貢氏は、「当協会では1994年からNARとの交流を開始し、2006年には日本の不動産業界団体としては初めて業務提携を結ぶなど関係を深めてきた。世界経済は回復基調に向かっているが、確固なものにするためには米国の住宅業界の動向がポイントとなる。アメリカの不動産市場の最新情報を参考にしたい」などとあいさつした。

 講演では「アメリカの不動産市場とNARアップデイト」をテーマにゴウルダー氏が講演。アメリカ政府の税金保護対策により、2009年にはリセールおよび一般住宅の売買が510万件を突破し、2010年についても販売数および販売価格の上昇を見込んでいることなどを解説した。
 一方、回復への懸念事項として、クレジットのマーケットが停滞していること、住宅ローンの利子が下がらないこと、商業不動産取引が打撃を受けていることなどを挙げ、今後、政府に対してローン利子の税金控除などの政策を求めていくと語った。

 ゴウルダー氏は、「当協会は市場回復に当たり、政府よりもリーダーシップを発揮した場面があったと思う。リアルターは地域に貢献することが喜び。日本とも交流を深めていきたい」と語った。


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