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積水ハウスがJREITに本格進出、JORのスポンサーに

 積水ハウス(株)がJREITに本格進出する。19日、(株)スプリング・インベストメントと共同で、更生会社(株)ジョイント・コーポレーションから、ジョイント・リート投資法人(JOR)の資産運用会社・(株)ジョイント・キャピタル・パートナーズ(JCP)の全株式を取得。JORが実施する、第三者割当増資の引受けも決定した。

 積水ハウスは2005年、ジャパンエクセレント投資法人(JEI)の資産運用会社・ジャパンエクセレントアセットマネジメント(株)に出資。また、高級賃貸住宅シリーズの開発や、優良な賃貸住宅物件の取得など、住宅系リートへの参入を企図していた。一方、スプリング・インベストメントは、1998年から不動産投資運用業務を展開。豪州REITで上場している、アストロ・ジャパン・プロパティ・トラストのポートフォリオを運用しており、このノウハウをJREIT事業に生かすことを検討してきた。

 JCPの発行済株式4,000株のうち、3,000株を積水ハウスが、1,000株をスプリング・インベストメントが取得。また、JORが行なう第三者割当増資1万400口を、積水ハウスとスプリング・インベストメントの完全子会社である合同会社スプリング・インベスターズが引き受ける。引受投資口数は、積水ハウスが7,800口、合同会社スプリング・インベスターズが2,600口。

 今後は、積水ハウスにおける賃貸住宅の供給能力、積和不動産各社によるプロパティ・マネジメント能力、およびスプリング・インベストメントのグローバルな投資家ネットワークおよび金融知識をJORに提供。当面は現在のポートフォリオを維持しつつ、直近に迎える資金調達に対する懸念を解消し、財務面において将来を見据えたサポートを確実に行なうなど、成長軌道への回帰をめざす。


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