ヒューリック(株)と(株)竹中工務店を中心とするグループは22日、東京都台東区が実施した「旧福井中学校跡地活用事業」の公募型プロポーザルにおいて、優先交渉権者に選定されたと発表した。
同事業は、台東区所有である「旧福井中学校跡地」を民間事業者が50年間定期借地し、区指定施設(テナントショップ、多目的スペース、自転車駐車場およびレンタサイクル、備蓄倉庫、防火水槽)を含む民間提案施設を建設・運営するPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業。
敷地面積約3,000平方メートル、JR総武線・都営地下鉄浅草線「浅草橋」駅から至近で、都心へのアクセスもよく利便性が高い立地。
民間提案施設として、浅草橋エリアでは希少な、1フロア専有面積1,000平方メートル超、延床面積約2万平方メートル、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄筋コンクリート造)地下2階地上12階建ての大規模複合ビルを建設する。低層部に商業施設・多目的ホール・大学、上層部はオフィスビルとする予定。環境配慮や緑化、防災面にも配慮した最先端のオフィスを計画している。
ヒューリックは、開発事業者として、区指定施設を整備・運営するとともに、ビルの建設・賃貸事業を行ない、収益の一部を地代として台東区に支払う。
設計は、隈研吾建築都市設計事務所と竹中工務店のコラボレーション
により、機能性と意匠性を併せ持ったオリジナリティ溢れるデザインを採用する。
今後、ヒューリックは、台東区と協議のうえ基本協定を締結し、本事業の目的に合致した誘客・来街施設として、地域のにぎわい創出や産業振興等、地域の活性化に資する施設をめざす。竣工予定は2013年。