同志社大学と三菱地所(株)、森ビル(株)は25日、「知的照明システム」の実証実験を丸の内と六本木で開始すると発表した。
「知的照明システム」とは、同志社大学理工学部インテリジェント情報工学科三木光範教授が開発した人工知能による照明制御システムのこと。
オフィスワーカー個人が最適と感じる照明の照度や色温度を各自のデスク上のパソコンと照度計によって個別に設定・調整できるもので、個人最適と全体最適の実現および省エネルギーを両立することができる。
同大学では2008年度より3年間にわたり独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて研究開発を行なってきた。
三菱地所と森ビルは、同システムへの開発協力として、両者が所有する稼動ビルの一部に「知的照明システム」を導入することで実証実験を開始。オフィスワーカーが日常的に利用するデータを収集し、実用普及に向けた課題検証や技術改良を支援していく。