プロスペクト・リート投資法人(PRI)は15日、官民により設立された「不動産市場安定化ファンド」から、100億円の借入れを行なった。融資利率は5.42%。返済期限は2012年9月18日。同ファンドを活用したのは、同投資法人が初めて。
同投資法人は10年7月、日本賃貸住宅投資法人との合併を予定しているため、新たな成長戦略を探る前提として、既存借入金のリファイナンスリスクを払しょくする必要があった。
そのため、同ファンドからの借入金に加え、あおぞら銀行などから約147億円あまりを調達。投資法人債償還のためのつなぎ融資と、破綻した金融機関から債権譲渡された既存借入金の借換えに充てる。
なお、同ファンドの資金使途は、主として投資法人債のリファイナンス資金とされている。