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23区の新築マンション価格、標準・小型タイプは下落から上昇に転換/RIF09年下期「住宅マーケットインデックス」

 住宅インデックス・フォーラム(RIF)は17日、2009年下期版「住宅マーケットインデックス」を発表した。

 同フォーラムは、(財)日本不動産研究所の調査協力を得て、アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが運営する団体。東京23区のマンション全般を対象とした市場動向インデックスをまとめている。

 東京23区の新築マンション価格は、大型タイプ(80平方メートル以上)が1平方メートル当たり81万7,000円と前期比▲3.0%の減少となったほか、標準タイプ(40~80平方メートル未満)でも77万6,000円(前期比5.0%増)、小型タイプ(40平方メートル未満)も92万6,000円(同0.5%増)となった。新築はどのタイプも07年下期をピークに下落していたが、今回は大型タイプで下落幅が縮小、標準・小型タイプは下落から上昇に転換している。

 一方、23区新築マンションの「平均利回り」は、大型が6.7%(同▲0.0ポイント)、標準が5.5%(同▲0.3ポイント)、小型が4.9%(同▲0.1ポイント)。規模が小さいほど低い傾向にあり、小型タイプより大型タイプの方が空室のリスクが高いことなどが影響している様子。

 また、東京23区の中古マンション価格(1平方メートル当たり)も、大型56万4,000円(同▲18.9%)、標準53万7,000円(同▲1.6%)、小型63万5,000円(同1.0%増)と小型タイプが上昇。「平均利回り」は、大型8.4%(同1.3ポイント増)、標準7.2%(同0.1ポイント増)、小型6.7%(同▲0.2ポイント)となった。

 なお、4月1日に発売する「住宅マーケットインデックス」は、東京23区、都心5区、城西2区、城南4区、城北6区、城東6区および各区における新築・中古、大型・標準・小型の各マンションタイプの価格、賃料、利回り水準などを掲載。定価は2,100円(税込)。購入の問合せは、アットホーム(株)カスタマーセンター(0570-01-1967)まで。


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