三鬼商事(株)は8日、 2010年3月末時点のオフィスビル市況調査を発表した。
東京ビジネス地区の平均空室率は8.75%(前月比0.09ポイント悪化)。同月は、新規供給とオフィス縮小の勢いは弱まったため、空室率の上昇は緩やかに。ただし、「空室在庫の増加に歯止めがかかる兆しが見えてこないことから、今後の移転動向が注目される」としている。
また、大阪ビジネス地区の平均空室率は11.00%(同0.03ポイント悪化)とわずかに上昇。10年1~3月に増加した募集面積は約1万4,000坪にのぼった。新築ビルが募集面積を残したことや、新築ビルに借換え移転するテナントからの解約予告が見られたるなか、テナント企業の要望に柔軟に対応する動きが広がっているという。