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首都圏中古マンション価格変動率、4四半期連続のプラスに/野村不アーバンネット調査

 野村不動産アーバンネット(株)は13日、2010年4月1日時点の首都圏住宅地地価、中古マンション価格の実勢調査を発表した。四半期ごとに実施しているもので、調査地点は住宅地140地点、中古マンション217地点。

 住宅地調査では、四半期比較で全体の62.1%が「横ばい」(前回:72.9%)となる一方、「値上がり」が25.7%(同:10.7%)と増え、1~3月期の住宅地地価は首都圏平均で1.3%(同:0.0%)となった。地域別では、東京都区部が0.3%(同:0.4%)と4期連続で上昇したほか、2年半ぶりに全エリアでプラスとなった。

 また、中古マンション価格は、首都圏平均で0.8%(同:0.3%)と、住宅地同様、4期連続で上昇。四半期比較で「値上がり」を示した地点が30.0%(同:16.6%)、「横ばい」が55.3%(同:66.4%)と底堅さが見られた。

 なお、年間ベースの地価変動率は、首都圏平均で1.5%(前回:▲1.9%)、中古マンション価格変動率も、首都圏平均で2.0%(前回:▲0.3%)と、いずれも2年3ヵ月ぶりにプラスとなった。

 今回の調査結果について、同社は「金融危機に端を発した地価下落は、直近では年間を通して安定的な動きを見せており、二番底の懸念はどうやら薄らいだものと思われる。このところ、新築にこだわらないとする風潮も徐々に広がっており、中古流通市場には追い風になりそうだ」と分析している。


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