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大型複合施設「(仮称)青海Q街区計画」着工/三井不動産ほか

 三井不動産(株)、大和ハウス工業(株)、(株)サンケイビルならびに(株)フジテレビジョンは、東京臨海副都心地区(東京都江東区)において推進中の「(仮称)青海Q街区計画」を16日着工した。

 同計画は、4社の事業コンソーシアムによる東京都への事業提案を経て当該計画地を取得のうえ事業推進しているもの。三井不動産がデイベロップマネジメント業務(総合企画業務)、大和ハウス工業がコンストラクションマネジメント業務(施工管理業務)をそれぞれ行ない、竣工後は、三井不動産が商業施設部分を、サンケイビルがオフィス部分を管理運営していく。また、フジテレビジョンは、イベントプロデューサーとして施設全体の賑わい創出や情報発信に携わる。
 なお、事業主体は、三井不動産、大和ハウス工業、サンケイビルが共同で設立したSPC。

 敷地面積約3万2,904平方メートル、延床面積約14万200平方メートル(商業施設・駐車場部分)、約6万4,880平方メートル(オフィス部分)。鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て(商業施設・駐車場部分)、鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)地下1階地上21階建て(オフィス部分)からなる複合施設。東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)「台場」駅ならびに東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩1分に位置し、首都高速11号台場線「台場インターチェンジ」にも近接する。

 開発コンセプトを「劇場型都市空間」とし、楽しみ、遊び、学び、くつろぎ、そして驚きや感動を体感できる施設を創造。施設中央には、シンボリックな大屋根と大階段で構成される「フェスティバル広場」を配置し、フジテレビジョンプロデュースの大型イベントの開催など、年間を通して、来街者が楽しめるような「東京の新名所」をめざす。

 また、広大な敷地面積を生かし、商業施設部分には、ファストファッションやヤングファッション等を集積するほか、エリア最大級のフードコートや飲食店舗、エンターテインメント施設を誘致するなど、時間消費型の施設とする方針。また、オフィスビル部分は、フジテレビジョンを核として、情報発信の場にふさわしい快適なビジネス空間を提供していく。

 環境面においては、外構部はもとより屋上にも広範に緑を配し、屋上庭園として一般に開放するとともに、屋上農園を設置し、野菜の栽培も計画。さらに、太陽光発電や風力発電設備の設置など、地球環境に配慮した設計を行なう。

 竣工および開業は、2012年春を予定している。


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