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資金調達に注力し、マンション分譲・シニア住宅事業により業績回復図る/ランド

 (株)ランドは21日、「TKP日本橋ビジネスセンター」(東京都中央区)にてマスコミ等に向けた会社説明会を開催。2010年2月期決算や、中期経営計画について発表した。

 当期(09年3月1日~10年2月28日)の連結経営成績は、売上高180億8,900万円(前年同期比▲60.4%)、営業損失32億800万円(前年同期:営業損失4億4,500万円)、経常損失54億7,700万円(同:経常損失20億2,900万円)、当期純損失58億3,600万円(同:純損失90億7,100万円)。

 マンション分譲事業が堅調に推移したことにより、計画を上回る売上げを確保。しかし、来期以降の回復を確実なものにするため、前々期に評価額を見直した来期以降の販売物件につき、さらに評価減をしたため、営業利益は予想を下回った。
 また、シニア住宅事業では7施設を稼働し、入居率は96%を維持するなど順調に推移した。

 11年2月期から13年2月期をまでを対象とする中期経営計画において、次期売上高は102億5,000万円、営業利益は7億5,000万円、経常利益は7,000万円、当期純利益は4,000万円とし、2期ぶりの黒字を見込んでいる。
 うち、マンション分譲事業では280戸・売上高42億円、シニア住宅事業では10棟・売上高42億円を目標値とした。

 説明会の席上、同社経営企画部長の渡部 隆氏は、「資金調達に注力することにより収益機会を拡大させ、成長ステージへの復活を図るとともに、復配等による株主への利益還元を実現していく。
 マンション事業は供給エリアを東京・神奈川に特化し、優良物件を厳選する。軌道に乗れば、年間450戸ペースで供給していきたい。シニア住宅事業は、事業の柱と位置づけて積極的に展開していく方針。エリアを首都圏および札幌・仙台に特化し、年間2~3棟のペースで開発していきたい」などと述べた。


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