旭化成ホームズ(株)は5月1日(土)より、団塊世代と団塊ジュニア世代をターゲットにした新・二世帯住宅「i_co_i(イコイ)」を発売する。
「i_co_i」は、住ソフト研究を行なう「くらしノベーション研究所」が実施した、二世帯住宅に関する調査をもとに開発した商品。少子高齢化の進展にともない、高齢者居住や子育て、女性の就業支援への関心が高まっていることを踏まえ、家族間の同居に対する意識や価値観の変化に対応している。
親世帯・子世帯が互いに独立しながら交流と協力をうながすように、プランニング上の工夫やアイテムを用意、同居のメリットを訴求していく。
親・子・孫の世帯間のつながりを「孫共育」としてキーワードに定め、孫の存在を軸にプランニング。
子世帯が不在の時は、親世帯と孫が一つの世帯のような暮らし方ができるように、孫共育ゾーンを親世帯と子世帯の中間に位置させるゾーニングを提案している。
また、09年末に発売した子供の居場所空間「+NEST(プラスネスト)」を親世帯にも設置。
玄関近くの子世帯への動線上には、孫のランドセルや遊び道具などの私物を自主的に収納できる「孫ロッカー」も設置した。
さらに、二世帯で食事を楽しめるように「ビッグテーブル」を設け、食卓上に照明と一体となった換気扇を用意。「屋上ベランダ菜園」は、孫と一緒に野菜を育て食育の場としても機能する。
さらに、将来、親が介護期を迎えることなども配慮し、親世帯には寝室につながる位置に水回りを配置、トイレと洗面を仕切らない「ワンルームサニタリー」も設置した。また、玄関アプローチについても、車椅子で上り下りが可能な「ワイドステップ」を提案している。
同社代表取締役社長・平居正仁氏は、会見で「女性の社会進出などによって、子育てで苦労している人は非常に多い。現在の当社の二世帯住宅の割合は20%弱だが、今後は25%にまで増やしていきたい」などと述べた。
本体価格は、プロトタイプで4,230万円(税込)、販売地域は関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部。販売目標は従来の二世帯住宅を含めて年間1,600棟。

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