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10年度の住宅着工戸数は83万戸と予測/建設経済研究所

 (財)建設経済研究所はこのたび、「建設経済モデルによる建設投資の見通し」(2010年4月)と題したレポートを発表した。

 09年度の建設投資は42兆3,000億円(前年度比▲10.4%)と予測。民間住宅投資は12兆6,600億円(同▲20.5%)、民間非住宅建設投資は10兆4,400億円(同▲24・9%)、政府建設投資は19億2,000億円(同10.4%増)となる見通し。

 10年度の建設投資は38兆5,100億円(同▲9.0%)と、前回予測から上方修正したものの、1977年度の38兆7,986億円を下回る水準を見込んでいる。
 民間住宅投資は12兆9,200億円(同2.1%)と、前年度をやや上回る程度にとどまる見込み。民間非住宅建設投資は9兆9,000億円(同▲5.2%)と、76年以来の10兆円割れを予測しているほか、政府建設投資は15兆6,900億円(同▲18.3%)と見込んでいる。

 09年度の住宅着工戸数は77万1,000戸(同▲25.8%)、10年度は83万1,000戸(同7.8%増)と予測。10年度は、住宅取得支援策等の効果から住宅取得マインドがある程度回復に向かうとみられるが、割安な中古市場への需要流出も考えられることから、着工戸数の回復は限定的にとどまり、引続き低水準で推移するとした。


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